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Report19 Sep 2025


Day6 レポート:中島佑気ジョセフが大会日本人最高位6位入賞!女子400mでは大会記録を42年ぶりに更新!

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WCH25 Day6 Report

東京2025世界陸上の6日目が、2025年9月18日に行われた。

後半戦に入っても、チームジャパンの勢いはつながれていく。日本人選手で34年ぶりに男子400mファイナルのスタートラインに立った中島佑気ジョセフが、レジェンドを超える熱走を見せた。

一番外側の9レーンに入った中島は、44秒44の日本新記録を樹立した予選、2着通過した準決勝と同様に、自分のリズムでレースを展開。最後の直線には8番手で入ったが、そこから追い上げ、44秒62の6位でフィニッシュした。34年前の1991年東京大会、男子短距離で大会日本人初のファイナリストとなった髙野進は、決勝は7位だった。その順位を上回る大会日本人最高位。タイムも44秒台中盤を3本そろえる見事な内容だ。東京都立川市出身の23歳は、34年前のように連日、“地元”東京を、日本中を大いに熱狂させた。

優勝はブサンコレン・ケビナツヒビ(ボツワナ)で世界歴代10位、自国新の43秒53。バヤボ・ヌドリも44秒20で3位に続き、ボツワナが2つのメダルを獲得した。ジェリーム・リチャーズ(トリニダードトバゴ)がそこに割って入り、自国新の43秒72で銀メダルを手にしている。

女子5000mでは、予選1組に出場した田中希実が14分47秒14の5着に入り、2大会連続の決勝進出を決めた。大会初日の1500mで予選敗退。そこから中4日で迎えたこのレースは怖さと迷いの中で、見出したプランが、中盤でペースを上げて「タメを作ること」。同組に入った山本有真が“共闘”を買って出てくれ、ハイペースを作り出す。中盤、田中が入れ替わるようにペースを上げると、先頭集団の人数が徐々に絞られていった。ラスト1周の時点で、決勝進出条件の8着を満たす8人のみ。田中は進出圏内を余裕をもって守った。山本は15分36秒29の18着でフィニッシュした。2組では廣中璃梨佳が序盤から集団を抜け出し、独走態勢を築く。終盤は海外勢の猛追を受けて13着(15分10秒68)となったが、6位に入賞した10000mと2種目で奮闘した。

男子200m準決勝1組には鵜澤飛羽が出場。前回のブダペスト大会、パリオリンピックに続き、3年連続のセミファイナルで悲願の決勝へ。大歓声を背に5レーンを駆け抜ける。だが、20秒23(-0.1)で6着にとどまり、日本勢8年ぶり3人目のファイナル進出はお預けとなった。

女子200mでは井戸アビゲイル風果が日本勢14年ぶりにセミファイナルに挑んだ。前日の予選で、5着ながら世界陸上日本人最高タイムの22秒98(±0)をマークし、4着以下のタイム上位6人の中に食い込んでつかんだ舞台。3レーンから前半は海外トップ勢に食い下がる。後半は引き離されたものの、23秒15(‐0.1)にまとめてフィニッシュ。初日の男女混合4×400mリレーの予選、決勝を含め、世界陸上4本目のレースを熱走した。

女子800mには高校3年生の17歳、久保凛が日本勢4人目、高校生女子としては全種目を通じて史上5人目の出場を果たした。今年の日本選手権で自らの日本記録を更新する1分59秒52で2連覇を達成。東京2025世界陸上の参加標準記録(1分59秒00)には届かなかったが、ワールドランキングのターゲットナンバーに入り、出場権を得ている。その力を世界のトップ選手たちにぶつけたが、序盤のポジション取りで後手に回り、なかなか前に出させてもらえない。だが、最後の直線で1人をかわす意地を見せ、2分02秒84の7着でフィニッシュ。悔し涙を流したが、大きな経験を積んだ。

女子走高跳は髙橋渚が日本勢として6大会ぶりの出場。1m88で、A組では11位、総合では22位タイとなり、決勝進出条件(1m97を成功または総合で上位12位)に届かなかった。だが、記録は屋外自己タイ、予選通過ラインも1m88までを失敗試技なしで越えた選手までと、地元・東京の舞台で自分の力を十二分に発揮した。

6日目は4種目で決勝が行われ、最終種目の女子400mでは衝撃的なパフォーマンスが生み出された。シドニー・マクラフリンレブロニ(アメリカ)が47秒78でこの種目初優勝を飾った。この記録は1985年にマリタ・コッホ(東ドイツ)が作った世界記録47秒60に0.18秒と迫る世界歴代2位で、1983年ヘルシンキ大会でヤルミラ・クラトフビロバ(チェコスロバキア)が作って以来破られなかった47秒99の大会記録を42年ぶりに更新するもの。22年オレゴン大会では400mハードルを制しており、この2種目のタイトルを手にしたのは史上初の快挙だった。2連覇を狙ったパリオリンピック女王マリレイディ・パウリノ(ドミニカ共和国)が2位ながら従来の大会記録を上回る世界歴代3位の47秒98でをマーク。同一レースで47秒台を複数人が出すのは史上初めて。サルワエイド・ナセル(バーレーン)がパフォーマンス世界歴代9位の48秒19で3位に続いた。

女子三段跳は今年の世界室内陸上女王のレヤニス・ペレスエルナンデス(キューバ)が3回目に14m90(+0.3)、4回目に14m94(-0.3)、6回目にも再び14m94(+0.4)と圧巻のシリーズで制し、屋外でも世界女王の座に就いた。パリオリンピック覇者のシア・ラフォンド(ドミニカ)が14m89(+1.0)で2位、5連覇の偉業が懸かったユリマル・ロハス(ベネズエラ)は14m76(+0.3)で3位と4連覇は果たせなかったが、アキレス腱断裂から見事な復活を果たした。

男子やり投はケショーン・ウォルコット(トリニダードトバゴ)が2投目の87m83でトップに立ち、4投目には88m16まで伸ばして初制覇。19歳で制した2012年ロンドンオリンピック以来、13年ぶりに世界王座に君臨した。2大会ぶり優勝を狙ったアンダーソン・ピーターズ(グレナダ)が87m38で2位、カーティス・トンプソン(アメリカ)が86m67で世界大会初メダルとなる3位を占めた。