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Report17 Sep 2025


Day5 レポート:鵜澤飛羽(男子200m)、井戸アビゲイル風果(女子200m)が準決勝進出!

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WCH25 Day5 Report

東京2025世界陸上の5日目が、2025年9月17日に行われた。

この日の日本勢は予選ラウンドが中心だったが、その中でもひと際存在感を示したのが男子200mの鵜澤飛羽だった。

予選最終6組3レーンに入った鵜澤は、9レーンに入ったパリオリンピック金メダリストのレツィレ・テボゴ(ボツワナ)を追うように力強くコーナーを駆け抜ける。直線に入ると余力を残しながらの走り。それでも1着のテボゴと0.21秒差の20秒39(±0)で着順通過の3着に入り、2大会連続の準決勝進出を決めた。大学3年生だった前回は、世界大会デビュー戦でいきなり準決勝へ。パリオリンピックでも同じ舞台に立ったが、決勝を逃したという悔しさがある。目指すはファイナルと、日本人初の19秒台。それを、ここ東京で実現させる。

1組には世界陸上6度目代表の飯塚翔太が出場し、20秒64(-0.2)で6着。初出場の水久保漱至は3組で今季ベストの20秒51(-0.3)をマークしたが7着と、いずれも予選敗退となった。

女子200mでは、井戸アビゲイル風果が殊勲の走りを見せた。初日の男女混合4×400mリレーでは、2走として日本新(3分12秒08)と初の決勝進出、8位入賞に大きく貢献。その勢いを個人にもつなげ、5組5着ながらセカンドベストの22秒98(±0)をマークした。3着までの着順通過には届かなかったが、4着以下タイム上位6人中の4番目に食い込み、2011年の福島千里以来、この種目で史上2人目の準決勝進出を果たした。

男子やり投はA組に日本選手権1位、2位の﨑山雄太とディーン元気、B組に同3位の長沼元が入った。だが、日本選手権で日本歴代2位の87m16をマークした﨑山は77m61、ディーンは77m01でA組15位、16位。長沼は74m70でB組17位にとどまり、予選突破は果たせなかった。

4種目で決勝が行われ、白熱の好勝負となったのが女子棒高跳。その主役となったのが、大会2連覇中、パリオリンピックも含めて世界大会3連勝中のケーティ・ムーン、パリ銀、前々回銀のサンディ・モリスのアメリカコンビだ。4m80をムーンが1回で越え、モリスは2回目に成功。続く4m85はモリスが一発でクリアし、ムーンは1回目を失敗したところでパス。4m90で残ったのは2人だけになった。ここで意地をみせたのがムーン。1回目を失敗し、最後の試技となった2回目、鮮やかにバーをクリアした。2回失敗したモリスは、この高さをパス。4m95に再逆転を懸ける。だが、惜しくもクリアならず、ムーンの史上初の3連覇が決まった。

女子3000m障害、男子走幅跳では若き新王者が誕生した。

女子3000m障害は21歳のフェイス・チェロティチ(ケニア)が8分51秒59の大会新で、初制覇を飾った。終盤に抜け出した前回覇者、パリオリンピックでも金メダルを獲得したウィンフレッドムティレ・ヤビ(バーレーン)を追い、最後の水壕で一気に逆転。前回銅メダル、パリオリンピックでも銅メダルと着実に力をつけ、ついに初めて世界の頂点に立った。ヤビは8分56秒46で2位、セムボ・アルマエウ(エチオピア)が8分58秒86で3位に入った。

男子走幅跳は、2月に二十歳になったばかりのマッティア・フルラニ(イタリア)が5回目に自己新の8m39(+0.2)をジャンプ。1回目からトップのタジェイ・ゲール(ジャマイカ)を5㎝逆転し、初の金メダルに輝いた。24年にはU20世界記録の8m38を樹立し、パリオリンピックでは19歳にして銅メダルを獲得。今年は3月の世界室内陸上も制しており、屋外、室内の世界陸上2冠に輝いた。ゲイルは1回目に8m33(+0.5)、4回目に8m34(-0.1)をマークし、2019年ドーハ大会以来の復活Vに迫ったが、一歩届かず銀メダルとなった。石雨豪(中国)が8m33(±0)で銅メダルを獲得した。

5日目最終種目の男子1500mは、終盤に抜け出したジェイク・ウィットマン(イギリス)を、フィニッシュ間際にイザーク・ナデル(ポルトガル)が大外からスッとかわし、3分34秒10で金メダルに輝く。世界室内陸上で2年連続4位の実績はあるが、屋外では世界大会入賞実績のなかった26歳が、世界王者に君臨した。ウィットマンは0.02秒差で2位、レイノルド・チェルイヨット(ケニア)が3分34秒25で3位に続いた。連覇を狙ったジョシュ・カー(イギリス)は途中で足を痛めて後退、足を引きずりながらも14位でフィニッシュにたどり着いた。