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Report14 Sep 2025


Day2 レポート:女子マラソンで小林香菜が7位入賞!男子400mでは日本新記録も!

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Kana Kobayashi placed 7th in the women's marathon

東京2025世界陸上の2日目が、2025年9月14日に行われた。

この日もロード種目で幕開け。女子マラソンで小林香菜が、メダルを含む日本勢4種目の入賞をつかんだ。

午前7時30分にスタートしたレースは、気温28度、湿度82%の蒸し暑さ。その中で、小林は序盤から先頭集団で積極的なレースを見せ、中盤で一時は2位争いを展開した。

24km付近で後方から一気に浮上したアフリカ勢にかわされ、入賞圏外に弾き出されたが、その後も真骨頂の粘りを発揮。暑さや終盤に待つ坂でペースダウンした選手を1人ずつかわしていき、国立競技場には7番目に帰ってきた。

大歓声に包まれながら、2時間28分50秒の7位でフィニッシュ。早大のランニングサークル出身という異色のキャリアを持つ社会人2年目の24歳が、初めての世界大会出場で大きな輝きを放った。

2大会連続出場だった佐藤早也伽が、後半追い上げて前回(20位)を上回る13位(2時間31分15秒)。2017年ロンドン大会以来4大会ぶり2度目の出場だった安藤友香は28位だった。

優勝争いはペレス・ジェプチルチル(ケニア)、ティギスト・アセファ(エチオピア)が27.8km付近から延々とマッチレースを繰り広げた末、残り100mからのスパートで抜け出したジェプチルチルが2時間24分43秒で制覇。東京2020オリンピックの女王が、再び“東京”で頂点に立った。アセファは昨年のパリオリンピックに続いてラスト勝負に敗れ、2秒差で2位、3位はフリア・パテルナイン(ウルグアイ)が2時間27分23秒で入り、母国に全種目を通じて同国女子に世界陸上初メダルをもたらした。

日本勢はこの他にも、各種目で奮闘する。男子400m予選では2組に入った中島佑気ジョセフが44秒44の激走。23年ブダペスト大会で佐藤拳太郎が出した日本記録(44秒77)を一気に0.33秒も塗り替える日本新記録を叩き出し、2着で大会4日目(9月16日)の準決勝に駒を進めた。34年前の1991年東京大会で、高野進が日本スプリント種目初のファイナリストとなったこの種目で、中島は高野以来の決勝の舞台を目指している。1組に出場した佐藤風雅は今季ベストの45秒10をマークしたものの5着にとどまり、2大会連続の準決勝進出は果たせなかった。

女子100mハードルでは、2大会連続で3人をフルエントリー。5組の福部真子が12秒92(+0.1)で4着、6組の中島ひとみが12秒88(±0)で5着と、3着までの着順通過に一歩及ばなかったが、4着以下のタイム上位6人までのプラス通過で、準決勝進出を決めた。福部は2大会ぶり2度目、初出場の中島はもちろん初のセミファイナルだ。2組に出場した田中佑美は13秒05(±0)で6着にとどまり、準決勝には進めなかった。

男子走高跳では、赤松諒一瀬古優斗がともに2m25を1回でクリア。赤松は失敗試技ゼロの内容で全体トップタイ、瀬古は全体4位で決勝進出を決めた。赤松は前回8位、パリオリンピック5位と世界大会2年連続入賞中。3年連続のファイナルでさらなる上位入賞を目指す。瀬古は今大会が初の世界大会日本代表入りで、いきなり決勝挑戦となる。日本選手権覇者の真野友博(九電工)は2m21にとどまり、2大会ぶりの予選突破はならず。

女子400mは松本奈菜子が日本勢として2009年ベルリン大会の丹野麻美以来8大会ぶりの出場を果たした。前日は男女混合4×400mリレーのアンカーとして、予選の日本新(3分12秒08)、同種目初入賞の8位を牽引。2日間で3本目のレースでも、7着ながら52秒41と力走を見せた。男子1500m予選1組に出場した飯澤千翔(住友電工)は、3分41秒76で13着にとどまった。

男子10000mは鈴木芽吹が29分33秒60で20位、葛西潤が29分41秒84で22位。そろって先頭を引っ張る場面を作り、葛西はさらに7000mあたりでも集団を抜け出すなど、世界と戦う姿勢を示した、優勝争いは10人前後の大集団による壮絶なスパート合戦となり、フィニッシュ間際で抜け出したジミー・グレシエ(フランス)が28分55秒77で制覇。フランスに同種目初の金メダルをもたらすとともに、欧州勢としては3大会ぶり4度目の栄冠に輝いた。2位は28分55秒83でヨミフ・ケジェルチャ(エチオピア)、3位は28分56秒02でアンドレアス・アルムグレン(スウェーデン)が続いた。

大会として2日目のハイライトは最終種目にプログラムされた、「世界最速」を決める男女100mのファイナルだ。

男子は、終盤に力強くオブリク・セビル(ジャマイカ)が世界歴代10位タイの9秒77(+0.3)で世界大会初制覇を果たした。0.05秒差で同じジャマイカのキシェーン・トンプソンが続き、ジャマイカ勢として初のワン・ツー・フィニッシュ。2015年北京大会のウサイン・ボルト以来、最速の座を奪還した。前回王者ノア・ライルズ(アメリカ)が今季ベストの9秒89をマークしたものの3位にとどまり、連覇、2大会連続3冠の偉業達成を1種目めで逃す結果となった。

女子は、メリッサ・ジェファーソン(アメリカ)が世界歴代4位、大会新の10秒61(+0.3)で制覇。4×100mリレーでは22年オレゴン、23年ブダペストと世界陸上で連覇、24年パリオリンピックも制しているが、個人では初の金メダルを手にした。2位のティナ・クレイトン(ジャマイカ)が自己新の10秒76で2位、パリオリンピック女王のジュリアン・アルフレッド(セントルイス)は10秒83で銅メダルだった。また、今季限りでの現役引退を表明しているシェリーアン・フレーザープライス(ジャマイカ)が決勝に進み、6位と存在感を示した。

女子円盤投は1投目の67m63でトップに立ったバラリー・オールマン(アメリカ)が5投目に69m48と記録を伸ばしてそのまま優勝。オリンピック連覇を誇る30歳が、念願の世界選手権金メダルをつかんだ。2位は67m50でヨリンデ・ファンクリンケン(オランダ)、3位は67m25でシリンダ・モラレス(キューバ)が続いた。

女子走幅跳もアメリカが頂点に。パリ五輪銀メダルのタラ・デービスウッドホールが1回目に7m08(-0.5)、4回目には今季世界最高の7m13(-0.2)をジャンプし、初の世界一に輝いた。2位は6m99(+0.1)をジャンプしたマライカ・ミハンボ(ドイツ)で、2大会ぶり3度目の優勝はならず。3位はナタリア・リナレス(コロンビア)で自己タイの6m92(+0.5)をマークした。