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Report14 Sep 2025


Day1 レポート:日本がいきなり躍動!勝木隼人(35km競歩)銅メダル獲得で9日間の熱戦が開幕

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Hayato Katsuki the bronze medal

東京2025世界陸上が2025年9月13日、国立競技場をメイン会場に9日間の熱戦が幕を開けた。

そのオープニング種目となった35km競歩の男子で、日本がいきなり躍動する。19年ドーハ大会(50km)以来3大会ぶり2度目の出場だった勝木隼人が、2時間29分16秒で銅メダルを獲得した。
競歩の“ロング”種目は、2015年北京大会で谷井孝行が銅メダルを獲得して以降、ドーハ大会金メダルの鈴木雄介を含めて常にメダルをつかみ取ってきた。
勝木は「金メダルを取りたかったという気持ちはありますが、メダルの伝統を守れてホッとしています」と笑顔で振り返る。

序盤は2大会連続メダリストの川野将虎とともにレースを引っ張る。26kmからは目まぐるしく順位が入れ替わる大混戦となったが、粘り強くメダル圏内を死守。30km過ぎにトップへ浮上し、2時間28分22秒で金メダルを獲得した34歳のエバン・ダンフィー(カナダ)、2時間28分55秒で銀メダルのカイオ・ボンフィム(ブラジル)に次ぐ3位でフィニッシュした。
一時トップを歩く見せ場を作った川野は、暑さや疲労から終盤に足が止まったものの、2時間37分15秒の18位で意地のフィニッシュ。中盤まで入賞ラインをキープしていた丸尾知司は後半勝負を狙ったが、浮上できずに2時間40分29秒で26位だった。

同時スタートだった女子の日本勢は、初出場だった梅野倖子の15位(2時間56分28秒)が最高。同じく初出場の矢来舞香が20位(3時間1分27秒)、女子史上最多7大会出場の渕瀬真寿美が21位(3時間3分29秒)に続いた。

優勝は前回大会、パリオリンピックを連覇したマリア・ペレス(スペイン)が2時間39分01秒で、2位(2時間42分24秒)のアントネラ・パルミザノ(イタリア)に3分23秒もの大差をつけた。3位はパウラミレナ・トレス(エクアドル)が2時間42分44秒で入った。

 

女子10000mで快走を見せたのが廣中璃梨佳だった。2周目を終える直前に敢然と先頭に立ち、そのままレースをリード。中盤でアフリカ勢が抜け出してからも、8位の位置で粘り抜いた。それだけではなく、大歓声の後押しを受け、終盤に2人をかわした。31分09秒62で、自身の世界大会過去最高成績となる6位でフィニッシュラインを駆け抜けた。矢田みくには32分28秒94の20位だった。

 

そして、この日を締めくくったのは、男女混合4×400mリレーの4人。モーニングセッションで行われた予選1組を1走から今泉堅貴井戸アビゲイル風果吉津拓歩松本奈菜子のオーダーで臨み、従来の記録(3分15秒71/2023年)を大幅に塗り替える3分12秒08の日本新をマークした。着順通過の3着には一歩届かない5着となり、2組の結果次第では決勝進出の可能性を残す。2組4着のタイムが日本を上回り、一度は予選敗退となったが、その後に1組上位チームが失格となり、一転して同種目初のファイナルの舞台に立った。

決勝は3分17秒53の8位でフィニッシュを迎えたが、日本女子としては、1932年ロサンゼルスオリンピック4×100mリレーで5位(6チームのエントリー)に入って以来のリレー種目入賞。新たな歴史を刻む快挙となった。米国が3分08秒80の大会タイで2連覇を達成、2位はオランダで3分09秒96、3位はベルギーで3分10秒61だった。

 

このほか、各種目で予選が行われ、男子3000m障害予選では三浦龍司が8分30秒43の3着に入り、堂々の着順通過で2大会連続の決勝に進出。前回大会は8位。2大会連続の入賞を、さらなる上位で飾れるかに注目が集まる。

 

一方で、注目を集めた男子100mは2組に守祐陽、3組に桐生祥秀、7組に2大会連続ファイナリストのサニブラウ・アブデル・ハキームがそれぞれ出場したが、いずれも予選敗退。森は10秒37(+0.1)で7着、桐生は10秒28(-1.1)で5着、サニブラウンは10秒37(±0)で7着と力を発揮できなかった。100mで1人もラウンド突破がなかったのは15年北京大会以来のこと。この悔しさを、大会8日目、9日目の4×100mリレーにぶつける。

 

女子1500m予選でも、1組に出場した田中希実がまさかの敗退。ラスト1周からのスパート勝負で伸びず、4分07秒34で10着にとどまった。3組に出場した木村友香は4分15秒70で14着となった。

女子走幅跳で3大会連続出場の秦澄美鈴は、3回目に今季自己2番目の6m45(+1.2)をジャンプしたものの、予選A組10位で決勝進出ならず。同円盤投の郡菜々佳は1投目の54m59が最高でB組18位にとどまり、予選敗退となった。

 

この日の決勝種目では男子砲丸投が行われ、2回目に21m99をプットして首位に立ったライアン・クラウザー(米国)が、5投目にただ1人22mを超える22m34のビッグショット。肘を痛めたケガの影響でこれが今季初試合という逆境を跳ね除け、オリンピックに続いて世界陸上でも3連覇の偉業を成し遂げた。2位は21m97でウシエル・ムニョス(メキシコ)、3位は21m94でレオナルド・ファブリ(イタリア)だった。