Japanese hurdler Rachid Muratake (© Getty Images)
<p> </p>男子110mハードルでパリオリンピックファイナリストの村竹ラシッド選手(23)が、8月16日に福井で行われた「Athlete Night Games in FUKUI 2025」で12秒92(+0.6m/s)の日本新記録を樹立しました。これは今季世界2位の好記録であり、日本陸上界に大きなインパクトを与える快走となりました。
9月13日から21日にかけて開催される東京2025世界陸上を前に、アジア王者でもある村竹選手は存在感を示すかのように世界歴代11位タイへと浮上。今回の記録は、5月にアメリカのコーデル・ティンチ選手がマークした12秒87に次ぐ、今季世界2位の記録です。
これまで村竹選手は泉谷駿介選手と並ぶ13秒04の日本記録保持者でしたが、ついに「13秒の壁」を破り、単独での日本記録保持者に。アジア歴代でも2006年に劉翔(中国)が樹立した12秒88に迫る、歴代2位の記録となりました。
この日のレースでは村竹選手が圧勝し、2位には自己ベスト13秒12をマークした阿部竜希選手、3位には13秒36の高山峻野選手が入りました。
その他の種目では、男子100mで2度のアジア王者・栁田大輝選手が10秒00(+0.3m/s)の自己ベストを更新して優勝。小池祐貴選手が10秒08で2位、多田修平選手が10秒14で3位に続きました。
女子100mでは御家瀬緑選手が11秒33(+1.0m/s)の自己ベストで制覇。男子200mは鵜澤飛羽選手が20秒11(+0.9m/s)の自己ベストで優勝し、女子100mハードルでは日本記録保持者の福部真子選手が12秒73(+1.4m/s)で貫禄の勝利を収めました。
東京2025世界陸上の開幕まで1か月を切り、日本勢の勢いを強く印象づける大会となりました。


